みなさんこんにちは!
NHK「新プロジェクトX」で特集されたことをきっかけに話題になっているのが、渋谷駅再開発です。
日本有数の巨大ターミナルである渋谷駅の改良工事は長期間にわたって進められており、多くの方が気になっているのは渋谷駅再開発の費用はいくらなのかという点ではないでしょうか。
渋谷駅再開発の総費用は、公表されている数字を合算すると8,000億円を超え、未公表部分を含めると1兆円規模に達すると考えられます。
そこで今回は、渋谷駅再開発の総費用や内訳、費用が高額になった理由、そして経済効果について整理してお伝えします。
読み終える頃には、渋谷駅再開発のスケールと、街や経済にどんな影響を与えているのか、しっかりイメージできているはずです。
読む前にざっくり
- 渋谷駅再開発の総費用と内訳
- 費用が高額になった理由
- 完成スケジュールと経済効果
費用はいくら?内訳も解説
渋谷駅再開発の費用は、単一の公式数字が存在しません。
複数の事業が同時並行で進められているためです。
ここからは、分野ごとの内訳を具体的に見ていきましょう。
駅改良・路線移設(JR・東京メトロ)
JR東日本の渋谷駅改良工事には約750億円が投じられています。
東京メトロによる銀座線渋谷駅の移設には約290億円がかかりました。
駅機能の改善は再開発の中心部分であり、費用全体を押し上げる大きな要因です。
街区再編・複合施設
渋谷スクランブルスクエアや渋谷ストリームなどの大型複合施設も、再開発の一環として整備されました。
スクランブルスクエアは複数期に分かれて建設され、数千億円規模の投資が行われています。
渋谷ストリームには約700億円がかかりました。
大型プロジェクト(桜丘口・宮益坂・二丁目西)
近年注目されているのが、桜丘口地区や宮益坂地区の再開発です。
桜丘口の「渋谷サクラステージ」は約2,025億円、宮益坂地区は約2,431億円、渋谷二丁目西地区は約1,800億円と、いずれも巨額の投資が行われています。
合算で見える兆円規模
これらを合算すると8,700億円超にのぼり、さらに未公表分を含めると1兆円規模に到達します。
まさに日本最大級の都市再開発と言えそうです。
なぜ渋谷駅再開発には単一の総額が存在しないのかを考えてみると、国・東京都・渋谷区・鉄道4社・複数のデベロッパーという、事業主体そのものがいくつにも分かれていることが大きいのだと思います。
それぞれの主体が個別に予算を管理しながら、同じ「渋谷駅」というゴールに向けて足並みをそろえてきたわけです。
ポイント
- JR改良費は約750億円、銀座線移設は約290億円
- 渋谷ストリームは約700億円、スクランブルスクエアは数千億円規模
- 桜丘口・宮益坂・二丁目西の再開発で兆円規模に到達
費用が高額になる理由
渋谷駅再開発の費用がここまで高額になった背景には、他の再開発では見られない特殊な条件が重なっています。
ここからは、その具体的な理由を見ていきましょう。
営業を続けながらの工事
渋谷駅は1日平均約280万人が利用する、日本有数のターミナルです。
電車を止めずに工事を進める必要があったため、作業は夜間や休日に集中して行われてきました。
1日280万人が利用する駅で、電車を一本も止めずに工事を進めると聞くと、正直なところ気が遠くなるような話だなと感じます。
限られた時間にしか大きな作業ができないというのですから、仮設構造物の設置や工期の長期化によって追加コストが発生するのも無理はありません。
4社9路線の複雑な構造
渋谷駅にはJR東日本・東京メトロ・東急・京王の4社9路線が乗り入れています。
それぞれのホームや線路が複雑に交差しており、各社の調整には時間と資金が必要でした。
まさに渋谷駅ならではの難題と言えます。
都市基盤整備と安全性の確保
再開発は駅舎だけにとどまりません。
歩行者デッキや広場、道路といった都市基盤も同時に整備されています。
さらにバリアフリーや防災・耐震強化も考慮され、長期的な視点での先行投資が行われてきました。
ポイント
- 駅を止めずに工事したため工期と費用が増加
- 4社9路線の複雑さが追加コストを生んだ
- 都市基盤整備や耐震対策も同時進行で費用増
完成までのスケジュール
渋谷駅再開発は、一度に完了するのではなく、段階を踏んで進められてきました。
ここでは第Ⅰ期の成果と今後の予定を整理します。
第Ⅰ期の進行状況
これまでに主要な施設や駅改良が次々と完成しています。
- 渋谷ストリーム(2018年開業/約700億円)
- 渋谷スクランブルスクエア東棟(2019年開業)
- 銀座線新駅舎(2020年移設完了)
- 桜丘口「渋谷サクラステージ」(2023年竣工/約2,025億円)
第Ⅱ期の着工と今後の流れ
現在は第Ⅱ期の再開発が進行中です。
宮益坂地区(約2,431億円)や渋谷二丁目西地区(約1,800億円)など、大型プロジェクトが中心となっています。
2026年6月1日には、JR渋谷駅の新南改札が開業しました。
改札内には「NewDays」や「そばいち」、改札外のJR渋谷新南ビルには「猿田彦珈琲」などが出店しています。
地上6階建て・延べ面積約5,300平方メートルというJRの新駅舎は、2026年度中の完成が予定されています。
2030〜2031年度には駅の東西南北をつなぐ歩行者ネットワークの概成や、渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)の完成が見込まれており、全体の概成は2034年度の予定です。
完成後に期待される変化
再開発が完了すると、渋谷駅は乗り換え時間の短縮や回遊性の向上が実現します。
周辺の商業施設と一体化した都市空間となり、観光・ビジネスの拠点としてさらに進化していく見込みです。
段階的に姿を変えていく渋谷駅を見ていると、大学を中退してあちこちを旅していた頃、同じ街でも訪れるたびに少しずつ違う顔を見せてくれることに気づいた感覚を思い出します。
渋谷も、これから訪れるたびに違う姿を見せてくれる街になっていくのかもしれません。
ポイント
- 2026年6月にJR新南改札が開業、新駅舎は2026年度完成予定
- 第Ⅱ期は宮益坂・二丁目西地区の大型計画が中心
- 全体完成の目安は2034年度
驚きの経済効果とは?
渋谷駅再開発は、巨額の費用が投じられただけでなく、すでに経済効果が表れ始めています。
来街者数の増加や商業施設の売上、不動産価値の上昇など、多方面で成果が確認されています。
来街者数・観光客の増加
渋谷スクランブルスクエアは、開業から3か月で約600万人が来館しました。
展望施設「SHIBUYA SKY」も同期間に40万人を動員しています。
さらに渋谷は、外国人観光客の訪問先として東京1位に位置づけられています。
商業施設の売上と不動産価値
再開発後、渋谷の商業売上は大幅に増加しました。
オフィスの空室率は2.5%と都心5区で最も低く、不動産価値の上昇も顕著です。
地価の上昇率は都内トップクラスとなっています。
なぜ完成前の段階からこれほどの経済効果が出ているのかを考えると、渋谷スクランブルスクエアや渋谷ストリームといった主要施設が先行して開業し、街全体を目的地にする磁力を先につくり上げていたことが大きいのではないかと思います。
都市ブランドと企業集積効果
Google Japan本社をはじめ、数多くの企業が渋谷に拠点を置くようになりました。
IT・スタートアップの集積地として国内外から注目され、「働く場」と「遊ぶ場」を兼ね備えた新しい都市ブランドが形成されつつあります。
ポイント
- スクランブルスクエアは開業3か月で600万人が来館
- オフィス空室率2.5%と都心でも最低水準
- 渋谷はIT・観光の拠点として世界的に注目
まとめ
今回の記事では、NHK「新プロジェクトX」でも取り上げられた渋谷駅再開発の費用について解説しました。
総費用は兆円規模に達し、工事の複雑さや安全対策によって高額になった背景も見えてきました。
さらに、来街者数の増加や商業施設の売上、不動産価値の上昇など、すでに驚きの経済効果が出ていることも確認できます。
今回分かったこと
- 渋谷駅再開発の総費用は公表額の合算で8,700億円超
- 未公表部分を含めると1兆円規模に到達
- 営業を続けながらの工事や4社9路線の複雑さが背景
- 2034年度の全体完成を目指す長期プロジェクト
- 商業・不動産・観光で経済効果がすでに顕在化
渋谷駅はこれからも進化を続け、完成後には東京の中心的な都市拠点となっていきそうです。
渋谷駅再開発を主導した挑戦者たちについて気になった方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてくださいね。
NHK「新プロジェクトX」渋谷駅編の放送概要や、プロジェクトを支えた技術者たちをまとめています。

参考資料


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